採用担当インタビュー

採用担当

──今年(平成30年)でちょうど創業10年目ですね。いまの率直なお気持ちをお聞かせください。

タケウチ おかげさまで創業当時6人だった社員は11人に増え、売上も順調に右肩上がりが続いています。しかし、ここまで、決して楽な道のりではありませんでした。と言いますのも、水産業界は漁獲の豊・不漁で価格が左右されますし、台風・赤潮などの天災リスクもあるからです。まさにリスクだらけの業界です。このような中、社員全員で力を合わせ、1年1年を懸命に戦ってきた結果、今があるのだと思うと、とても感慨深いです。グスン。

──御社の業務内容を簡単にお聞かせください。

タケウチ 世界中の良質なマグロを、適正価格で仕入れて、適正価格でお客様に販売しています。

──もう少し詳しくお願いします。

タケウチ 当社は主にマグロを扱っています。本マグロ、ミナミマグロ、メバチマグロ、キハダマグロがメインでして、これらは世界中の海に生息しています。以前(私がこの業界に入った90年代)は、「マグロがどこどこで水揚げされる」との情報が入れば、すぐ現地にすっ飛んで行って仕入れていました。しかし、2000年を過ぎたあたりから、地球温暖化による海水温上昇が招いたと思われるマグロの生息水域の変化や、乱獲などが起因して、極端に漁獲量が減りました。そのため今では、当社の売上のほとんどを占めている業務が「養殖本マグロ事業」です。当社パートナーであるマルタ共和国のMFF社から養殖本マグロを買い付け、現地で裁割・冷凍し、日本に輸入しています。その他、「天然メバチ・キハダマグロ事業」、「養殖ミナミマグロ事業」があります。前者は、韓国のマグロ漁船を多数保有している会社からメバチ・キハダマグロなどの赤身商材と言われる製品の現地買い付けを、後者は、豪州の養殖会社から養殖ミナミマグロの現地買い付けをしています。

──世界中を飛び回っているのですね

タケウチ はい。ですので、価格交渉・製品検品・クレーム交渉などはもちろん、すべて英語です。当社には現在入社一年目の社員が一人いますが、早速今年(平成30年)9月下旬からマルタに彼を派遣します。まずは一カ月くらいでしょうか。彼には全品検品をしてもらう予定です。今回、価格交渉・クレーム交渉などは同行する上席者がしますが、いずれはそれらも任せられるように成長してほしいと思っています。

──大きな節目の創業10年目、どのような人財を求めていますか?

タケウチ リスクだらけの水産業界の花形であるマグロを扱うには、人としてのバランスが良くないと勤まりません。具体的には、私の座右の書、渋沢栄一先生の『論語と算盤』に記されている──

  1. 志操の堅実なること
  2. 知識の豊富なること
  3. 勉強心の旺盛なること
  4. 忍耐力の強固なること

──を肝に銘じ、日々精進する必要があります。当然、私もまだまだ発展途上(ぶっちゃけ正反対)ですが、これらを理解・共感・実践できるかたと一緒に、いい仕事がしたいと思っています(自分は実践できていないくせに)。性別・学歴不問です。我こそは、とお思いのあなた、ぜひ一度私とお話ししましょう!